スキーやスノーボードをする上でワックスがけは欠かせません。ワックスをかけないと、雪質によってはほとんど滑らない時もあり、危険ですらあります。
また、ワックスをかけることで板のパフォーマンスは向上し、それが上達への近道にもなります。
なお、最初に断っておきますが、Taka(管理人)はあくまで素人です。しかもワックスは簡単に済ませたいという思いがあります。なので最初はめちゃくちゃ簡単なワックスがけから紹介し、最終的にはちょっとだけ手間のかかるものへと移行しながら説明していきます。


1.超簡単ワックス
リキッド(液体)タイプのフッ素配合ワックスです。付属しているフェルトにしみこませてソール面に塗ります。作業時間は約1分。ベースワックスの役目も果たす優れもので、めちゃくちゃ簡単です。通常は単体で使用しますが、他のワックスとの併用も可能で、他のワックスの性能も向上させます。スキー場でポケットに入れておけば、いざという時に重宝します。

2.簡単ワックス
固形ワックスを生塗り、もしくはスプレー式の万能ワックスを塗ります。

ワクシングペーパーを巻いたコルクでしっかりとのばした後、ボアブラシでノーズからテール方向にブラッシングしてストラクチャー内の細かなワックスを掻き出し、ナイロンブラシ、馬毛ブラシの順で仕上げます。作業時間は5分〜10分。

3.丁寧なワックス(ホットワックス)
ワックスにはパラフィン(蝋)だけを原料とした物=「ベース・ワックス」と言われいてる物と、パラフィンにフッ素を混合した物=「滑走ワックス」とか「トップ・ワックス」と言われている物があり、ソールに浸透するワックスは、「パラフィン・ワックスだけ」です。つまり繰り返し塗りこむ必要があるのは、ベース・ワックスだけで、浸透しにくい滑走ワックスは、繰り返し塗りこむ必要はありません。
では具体的にシーズン前の準備から説明します。まずボードを台の上に固定します。バインディングを外しておくと、アイロンの熱による変形が避けられます。ソールがひどく汚れていたり、古いワックスが残っている場合は、リムーバーを使いソールの汚れや古いワックスを浮き出させます。さほど汚れていない場合はクリーニングワックスを使うのがよいと思います。

しばらく時間をおいてから、キッチンペーパーなどの紙粉が出にくいものでふき取ります。ソール面がきれいになったら、次はベースワックスをかけていきます。アイロンを使い固形のベースワックスを溶かしながらソールにたらしていきます。

アイロンとソールの間にワクシングペーパーを挟みながらワックスをのばしていきます。このときワクシングペーパーにワックスを垂らして染み込ませてから伸ばし始めると伸ばしやすくなります。ワックスが十分に広がりソールに染み込んだらしばらく放置して冷えるのを待ちます。

十分に冷えたらプラスチックスクレーパーを使ってソール面のワックスをはがしていきます。この時、ワックスの削りかすがかなり出ますので掃除のしやすい場所での作業をお勧めします。最後にボアブラシ、ナイロンブラシ、馬毛ブラシを使ってノーズからテール方向へブラッシングし、ファイバーテックスで拭き取ってベースワックスは完了です。本来はシーズン前など時間のある時にはソール面のクリーニングや丁寧な下地作りという意味でベースワックスを塗る&削るという作業を5回〜10回ほど繰り返す必要があるそうです。また、ベースワックスはあくまで滑走ワックスを塗るための下地ですが、ソールの保護にも役に立つのでオフシーズンに保管する時にも塗っておくと良いと思います。

ベースワックスを塗り終わったら次はいよいよ滑走ワックスを塗っていきます。滑走ワックスの塗り方はベースワックスの時と同じです。

ワックスをアイロンで伸ばし、ソール面が冷えたらプラスチックスクレーパーで削っていきます。最後にボアブラシ、ナイロンブラシ、馬毛ブラシを使ってノーズからテール方向へブラッシングし、全ての作業が済んだらソールのごみをファイバーテックスなどできれいにふき取り、エッジに付いたワックスを落として完成です。時間と手間がかかるだけあって、滑りと持久力はかなり違います。

最後に私が使っているGALLIUMワックスを例に挙げて具体的に説明していきたいと思います。
まずソールが新しい場合は、柔らかいワックスから硬いワックスへ(ピンク→バイオレット→ブルー)という順にそれぞれ5回〜10回程度(合計15回〜30回程度)塗り剥ぎを繰り返します(私は面倒なので各1回〜3回くらいしかしませんが・・・(笑))。

そして、滑りに行く時にスキー場の温度に合わせて、ベースワックスで仕上げた上にもう一度、滑走ワックスを塗ればOKです。

プロのように本気でワックスがけを行うのであれば、1回の滑走につき1回のワクシンクが当然ですが、私にはとてもそこまでは出来ませんので、なんとなく滑らなくなったなぁと感じたらワクシングを行なっています。 その際は、いきなり滑走ワックスを塗ってもソールに染み込みませんので、まずベースワックスを塗ってから滑走ワックスを塗るということが大事だと思います。


その他、プロが使うような高性能フッ素ワックスもありますが、たった20g〜30gで8,000円〜12,000円もするので私はとても使えません。興味がある方はぜひ使ってみてその感想を聞かせてください。

以上、今回紹介した方法は私が行っている方法です。間違っている点があったり、プロの方が行う方法とは大分違うと思いますが、あくまで素人が手軽にやろうと思っている方法ですのでその点はご理解ください。


1.物体にはたらく力
まず最初に「物体にはたらく力」ということについて考えてみましょう。
今、水平な机の上にある物体が置かれているとします。その物体には下向きに重力Wが働いていますが動きません。これは重力Wとつり合う上向きの力Nが机から物体に働いているからだと考えられます。この上向きの力Nを垂直抗力といいます。
ここで机から物体に力が働いているというのは少し分かりづらいかもしれませんのである例を考えてみましょう。今、Aくんがリンゴを持っているとします。そのリンゴには重力が働いています。ですからAくんが手を放せばリンゴは落ちてしまいます。リンゴが落ちないのはAくんが重力と同じ力で上向きに力を加えているからなのです。このように考えれば、机から物体に上向きの力が働いているとも考えられるのではないでしょうか。
面が粗いと、物体に水平方向の小さな力を加えても物体は動き出しません。これは机の面から物体に物体の運動を妨げる向きに摩擦力がはたらき、外から加えた力との合計の力が0となるからです。つまりつり合っている状態になってしまうのです。この摩擦力を静止摩擦力といいます。
物体に加える力fを大きくしていくと、静止摩擦力Fも大きくなりますが、fがある値を超えると物体は動き出します。物体が動き出す瞬間の静止摩擦力Foを最大摩擦力といいます。実験によれば、最大摩擦力の大きさFoは垂直抗力の大きさNに比例するので、最大摩擦力:Fo=μNと表されます。ここで、比例定数μは静止摩擦係数といい、接触面の性質と状態(両物質の種類、粗さ、汚れ具合など)によって決まる定数です。
摩擦力は、物体が面上を滑りながら動いている時も生じます。このため、物体の動く向きに摩擦力以上の力を加えなければ、やがて静止してしまいます。この摩擦力を動摩擦力といい、物体の接触面に平行に、物体の運動を妨げる向きにはたらきます。動摩擦力も静止摩擦力と同様に垂直抗力の大きさに比例するので、動摩擦力:F’=μ’Nと表されます。

2.滑りやすさとは
滑りやすい物質と滑りにくい物質、この違いは摩擦係数によるものです。摩擦係数が大きくなれば摩擦力も大きくなり滑りにくくなります。反対に摩擦係数が小さくなれば摩擦力も小さくなり滑りやすくなります。
つまり、スキーやスノーボードでワックスを塗るのは板のソールと接地面との摩擦係数を小さくするためです。スキーやスノーボードのソールにワックスを塗ると、ワックスが水をはじくので、ワックスを塗らない場合よりも摩擦係数が小さくなり、滑りやすくなるのです。
スキーやスノーボードは雪面とソールとの間の摩擦熱が雪を溶かし、その間に薄い水の膜が出来ます。この水の膜が板を滑らせてくれるのです。ただし、水の膜があればあるほど良いというわけではなく、たくさんありすぎると水の吸着現象がおきてしまい、かえって滑りが悪くなってしまいます。そこでソール自体にストラクチャー(微細な溝)を入れたり、ワックスをかけた後、ブラシでノーズからテールに向かい一方向にブラッシングをします。こうすることで、余分な水分が排出されて滑りが良くなります。余談になりますが、スタッドレスタイヤなどはこの水の膜をなるべく完全に除去することで滑りにくいようにしているんですね。
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